2024-03-29 鹿児島県 奄美大島
22°ハロ、環水平アーク、上部タンジェントアーク、下部タンジェントアーク、幻日、幻日環
春休みにビーチコに行ってきました。場所はツイッターで見て気になっていた奄美大島です。
タカラガイの生貝も採りたかったのですが、調べてみるとなんと奄美ではタカラガイが漁業権の対象になっていました!落胆しましたがさらに調べると一部の地域では対象から外れていました。そのエリアで頑張って探すことにします。
そして当日、6時前に出発して8時半に伊丹空港に到着。ラウンジで朝食を済ませゲートに向かいましたが…出発予定時刻の5分前になっても飛行機が来ない?アナウンスによると機体の修理をしているようで、結局1時間遅れと出鼻をくじかれましたが11時に伊丹を出発。夕方までもつれこまなくて良かったです。
大気光学現象の方は、出発する前に22°ハロが見えましたが、上空からは面白いものは見えず終始22°ハロが現れているだけでした。
13時前に奄美に到着!空は高層雲に覆われていますがそれでも海は綺麗です。(写真のデータが一部破損しています。)
空港に飾られていた貝 下の方にはハチジョウダカラも
レンタカー屋に着くころになると再び巻層雲に戻って22°ハロと今シーズン初の環水平アークが現れました!この時の太陽高度約53.2°と、一般的に言われている最低高度である58°よりも低いですが氷晶に揺れがあると現れることができます。
道中、リサーチで散々見かけたあやまる岬の文字が!本当に奄美に来たんだと実感します。
貝がよく拾えるらしい土盛海岸が目の前にある、レスト&ロッジ翔で昼食を食べました。今夜はここに泊まります。
食事が来る前に先に一人で土盛におりて少しビーチコーミングをしてきました。
食べ終わったのでまずは干潮のうちにあやまる岬へ、北端の方は貝はほとんど打ちあがっていませんでした。
ボロアミメダカラ
なのですぐ転石に移ります。ハナビラダカラ幼貝
成貝もいましたが捕ってはいけません。
岩の隙間に挟まっていたシオボラ
光輝くツノテツレイシ
磯には一時間ほどいました。
あやまる岬での収穫
クロフトマヤ、アラスジケマンガイ、ツキガイ、アミメダカラ、チドリダカラ、トウマキ破片、カワチドリ?、ウグイスガイ科、カイシアオリ(アオリガイ)合弁
北の方の浜に移動しましたが貝はあまり無いです。
ヤジルシサンゴ
この浜での収穫
シラクモガイ、キクザル、ミツカドボラ破片?、ウズラガイ破片、クロフトマヤ、ムカシタモト、イソハマグリ×3、マルアマオブネ、カヤノミカニモリ(カスリカニモリ)×2、ヤジルシサンゴ
おっと二枚貝の向きいくつか逆になってますね。
空を見るとなんと上下のタンジェントアークがくっきり出ていました!急いで車に戻ります。
三脚が積んであるのでスタックができます。15:36~15:36 3枚
15:36~15:38 14枚 幻日環もありました。
ずっとこうしているわけにもいかないので次の浜へ移動します。ここも貝はほぼ落ちていませんでした。
この浜での収穫
リュウキュウマスオ、コオニコブシ、ヤクシマダカラ、オイノカガミ、マダライモ×4
貝が少なすぎてマダライモまで拾ってきてしまいました。果たして良い貝に出会えるのでしょうか。
つぎは干潟へ
ヒメニッコウガイ
ミツカドボラ生貝
スクミウズラ死殻
チヂミハマヅト
帰り際にクロザメモドキ
この浜での収穫
死殻
スクミウズラ、カワラガイ、ヒメニッコウガイ、チョウセンフデ破片、クロミノエガイ?、マスオガイ×2、マダライモ、アジロイモ、ヘソアキトミガイ×2、ヒメヤタテ、リュウキュウヒバリ
干潟の貝はいい状態で落ちていますね。
いったん宿にチェックインして荷物を置いてから歩いて土盛海岸へ行きました。昼食前は南に行きましたが貝は少なかったので北側を見てみます。
クチベニホラダマシ
シロアンボイナ
奄美名物(?)ルビーフタナシシャジク!今回の目標の貝の一つです。ただ色がやや褪せてしまっています。
チョウセンフデ!前から拾いたかった貝です。
引き続き貝溜まりをあさっていると…
状態の良さげなイボ…?
ひっくり返した
チリメンダカラほぼ完品!
ついに拾えたチリメンダカラ。ひれこそありませんがそれ以外は状態良いです。
その後も中型フデガイ科完品が3連続で拾えたり(ハナシフデ、ベニウミフデ、ベッコウフデ)
暗くなってきたころに同業者の親子に出会ったので貝話。そこで土盛以外にはあまり落ちていないという情報をゲットしました。まぁどっちにしろ各地の浜を確認する予定です。
暗くなってきたので撤収!
土盛での収穫
ジャノメダカラ×2、ヤクシマダカラ×2、タルダカラ破片、アミメダカラ×2、クチムラサキダカラ、ヤナギシボリダカラ×2、ハナマルユキダカラ、ホンサバダカラ?、ニセサバダカラ、サバダカラ、サメダカラ×2、チドリダカラ、コゲチドリダカラ、マメシボリダカラ、ハナビラダカラ、チリメンダカラ、アヤメダカラ×2、カモンダカラ×2、イボダカラ×3
イモガイ科
ツヤイモ×7、ハイイロミナシ×9、サヤガタイモ×4、ジュズカケサヤガタイモ、ベニイタダキイモ、イボシマイモ、コマダライモ、マダライモ、ハナイモ、キンランイモ破片×2、ソウジョウイモ破片、シロマダライモ、アンボイナ、シロアンボイナ、ムラサキアンボイナ×2、セイロンイモ、シロセイロンイモ×3、ガクフイモ、アラレイモ
アッキガイ科
シラクモガイ×4、ムラサキイガレイシ、ヒロクチイガレイシ、キマダライガレイシ×3、ハナワレイシ、コイボテツレイシ、アカイガレイシ、クチムラサキレイシダマシ×4、ニッポンレイシダマシ×5、トゲレイシダマシ×3、ハチジョウレイシダマシ×3、クチムラサキサンゴヤドリ、レイシダマシモドキ×2、コムラサキレイシダマシ×3、イチマツレイシダマシ、コマドボラ×2、コイワニシ、ウネレイシダマシ×2、ウネシロレイシダマシ×2、レイシダマシ×2、ヒトハサンゴヤドリ×2
アッキガイ科の種類を増やそうと思っていたので状態関係なく拾っていたら初物を沢山拾えました。とても珍しいらしいヒロクチイガレイシからはいい香りがしてきます。
atmosphericopticsdiary.hatenablog.com
フデガイ科&ツクシガイ科
ベッコウフデ、ベニウミフデ、ハナシフデ、クリイロフデ、チリメンイモフデ、フトコロヤタテ×2、ヒメクリイロヤタテ、ナガシマヤタテ、ハルサメヤタテ、クチジロヒメヤタテ、クリイロヤタテ×2、マユフデ、チョウセンフデ、ミヨリオトメフデ×2、ハデオトメフデ、アラレオトメフデ、クロオトメフデ×2
ここら辺の貝は映えますね。
その他の巻貝①
ジュセイラ破片×2、ヒメジュセイラ、ショウジョウラ、シオボラ破片、サメムシロ×2、ナガイトマキボラ?破片、ニシキニナ、ナガイトマキボラ、ベニマキ破片、ムラサキウズ、ムカシタモト、コオニノツノガイ、トウガタカニモリ、キバタケ
ヒメジュセイラはショウジョウラと迷いましたが螺肋の顆粒の雰囲気と体層に凸凹があったので思い切って本種にしました。トウガタカニモリはタイドプールに落ちていました。
その他の巻貝②
ベッコウフデ×2、ハシグロツノマタモドキ×2、クチベニホラダマシ、ミガキタケ、サラサマクラ×3、ホラダマシ×2、クリンニナ
写真が暗かったので明るくしたら変な感じになってしまいました…
その他の巻貝③
ルビーフタナシシャジク、キヌヨフバイ破片、スソグロクチキレ×2、リュウテン、マルシロネズミ×2、ヒメイシダタミアマオブネ?、アサテンガイ、イトカケシロネズミ、ヒメヨフバイ、ホタルガイ科×3、カズマキクチキレ、テツイロナツモモ、イトマキハラブトシャジク、ムラサキイガレイシ×2、イワカワウネボラ
リュウテンの完品が嬉しいです。ホタルガイ科はどんどん新しい種が出てきてますし見分け方の情報が全然ないので同定は未来の自分にまかせます。カズマキクチキレは珍しいのでしょうか?調べても画像は少ししか出てきませんでした。
アッキガイ科のムラサキイガレイシがなぜここにいる理由は写真を撮ったときにはこの貝の種類が分かっていなかったからです。記事の最終確認の時に同定できました。
フキアゲアサリ、フナガタガイ、ツキヨミガイ、ミヒカリメンガイ、シラガザル(chama asperella)?×2
シラガザル cf. は何個か拾えましたが調べても全然出てこないですね…
「写真集 日本列島を取り巻く海の貝殻図鑑」図版アーカイブ - 補遺図版3
↑ここにシラガザル cf.として同じような貝が載っていたので本種としました。
淡水
トウガタカワニナ、フネアマガイ
夜もレスト&ロッジ翔で。トビンニャ(マガキガイ)がメニューにあったので食べてみました。