2023-12-30 日本 三重県
幻日、22°ハロ、46°ハロ、上部タンジェントアーク、22°上部ローウィッツアーク、幻日環、環天頂アーク
前日予想していた通り昼前から大気光学現象が現れました。
10時頃に巻雲が見え始め、11時には頭上に到達していましたが質の悪そうな雲だったので撮影にはいきませんでした。
11時40分に巻雲の親玉が見えてきたので早めに出発しました。
意外にプレート配向で幻日が現れました。まだ親玉はやってきていません。
22°ハロ
親玉がやってきた少し後の12:16~12:21のスタッキング
46°ハロ、上部タンジェントアークが見え、タンジェントのすぐ上にもう一つ弧が見えます。形状的に上部サンベックスパリーではなく22°上部ローウィッツアークの方が近いように見えますが偽色の可能性も十分にあります。
12:21~12:24のスタッキングでは明らかに偽色ではない弧が写っています。やはりこれは上部ローウィッツアークでしょう!シミュレーションをすると上部サンケーブ(凹)パリーアークもありそうです。
ならばと思い、親玉がやってきてすぐの写真もスタッキングしてみると
らしいものはありますが怪しいです。
12:41~12:41のはもっと濃いです。
22°上部ローウィッツアークが左幻日の付近まで伸びました。
12:42~12:42 7枚のスタッキング
12:43~12:43 6枚のスタッキング
上層雲で22°上部ローウィッツアークが22°ハロの上部まで出現するときは、揺れの少ないカラム配向とパリー配向が同時に存在することが多いですが、この写真にはそれらは存在していません。
カラムとパリーを伴って現れている事例は沢山見つかります
OPOD - Lowitz Display, Georgia, USA
The Halo Vault: Superb Lowitz and helic arcs from the USA
Upper Lowitz arc | Ice Crystal Halos
https://x.com/CyanideCN_/status/1462189900548034563?s=20
Halo reports: Upper Lowitz Arc in the German Alps
Halo reports: Circular Lowitz arc in Germany
November 7, 2010 Local Rare Optics Display - 11 Different Arcs or Halos Observed
ですが揺れの少ないカラムとパリーなしは見つけることができませんでした。珍しいのではないでしょうか。ちなみに2022年10月2日にも、っぽいのを観測していました。
↑AOIのSCRで強調処理
ローウィッツアークが薄くなりました。12:45~12:46 6枚
幻日の尾 12:43
再び上部ローウィッツアーク(13:02~13:02)
左幻日付近の22°ハロが曲がっているように見えますが60°プリズムでは起こりえないのでおそらく偽色です。
幻日の尾または幻日環(13:23~13:25)
22°ハロの内側まで伸びているので幻日環
環天頂アークも現れました。(13:26~13:26)
少し待つと環天頂アークがどんどん濃くなっていきました。
スタッキング13:30~13:35
再び環天頂アーク(13:53~13:54)
さらに46°ハロと上部タンジェントアークも(13:56~13:57)
14:37~14:41