空の記録-Gallery of Atmospheric Optics

三重県で空を撮っています ときどきビーチコーミングの記事も書きます   当ブログはリンクフリーです

2023/02/05 マルチディスプレイ!

幻日、幻日環、22°ハロ、上部タンジェントアーク、環天頂アーク、上部ラテラルアーク上部サンケーブパリーアーク22°上部ローウィッツアーク22°下部ローウィッツアーク22°環状ローウィッツアーク

parhelia, parhelic circle, 22°halo, upper tangent arc, circumzenithal arc, supralateal arc, upper suncave parry arc, 22° upper lowitz arc, 22° lower lowitz arc, 22° middle lowitz arc

 

(今日の写真には一部ゴミが大量に写りこんでいます)

 なんか最近 大気光学現象が多いですね。この文を書いているのは2月6日の朝ですが、今日もなんか現象が出そうです。(出ました)

 11時ごろに、窓から南西の方向を向いて巻層雲がないか探していたら巻層雲がありました。計算してみると大体南伊勢の上空あたりでした。

 14時に巻層雲の端の巻雲が来たので、荷物を持って撮影に行きました。

 着いて三脚を立て終わった瞬間に、左幻日と幻日環が現れました。

スタッキングです。

 

 空のいたるところに飛行機由来巻雲、飛行機由来変異雲があり、それに幻日が現れたりしました。



 美しい巻雲のかぎ状雲。

 

 巻雲が太陽の右の22°横に移動して右幻日が現れたかと思うと、揺れがとても少ないプレート配向だったらしく、小さな幻日と幻日環が現れました。幻日環は回折して虹色になっていることがはっきりと分かります。

↑のすぐ後に↓が

 

 スタッキングしてみると幻日環の存在がはっきりと分かります。

 

 その一分後にはさっきまで幻日を作っていた雲が頭上に移動したので、やはり環天頂アークが現れました。その雲はプレート配向だということはわかっていたので環天頂アークが出るのはわかっていましたが、なんとカラム配向もあり、明瞭な上部タンジェントアークと上部ラテラルアークも現れました。どちらの配向もとても揺れが少なかったです。

 

 スタッキングで46°ハロ、そして上部サンケーブパリーアークが明らかになりました。

 

別のスタッキングではさらに上部サンケーブパリーアークがはっきり写っていました。

 

 飛行機由来巻雲のもつれ雲。

飛行機由来では珍しいような…?

 

 そのあとしばらくめぼしいものは現れませんでしたが、一時間後ぐらいにとても明るい幻日が現れました。

 

 この時の写真をスタッキングすると、幻日と、その近くにある22°ハロ…と思いきや、”22°ハロ”が途中で幻日の方向に湾曲しています。つまり、ローウィッツアークです!上部、下部、少しだけ環状のローウィッツアークがありました。

 

 そのあとは僅かに環天頂アークが現れただけで、この日の大気光学現象祭りは終了しました。