空の記録-Gallery of Atmospheric Optics

三重県桑名市で雲・大気光学現象・嵐を観察しています

見た目だけスーパーセル

二つの壁雲、雷、フランキングライン、RFB

 

 

 

3時半、鈴鹿山脈と多度山から積乱雲がはみ出ていたので撮影に行きました。

早速RFB(Rain Free Base)/Updraft baseに壁雲またはアーチ雲が発生しています。

 

西に新しい積乱雲が三つ発生し、こちらに向かってきます。はじめの積乱雲はもう勢力を弱めているのでこれらに期待しようと思います。セル1↓

いつか山の斜面に落ちる雷を撮りたいです。特に二枚目なんかは一眼で撮れたら凄そうだな…。購入したNDフィルターが届けば撮れるかも。GoProの映像から切り出し。

セル2の下降気流が強くなってきました。レインフットが見えてくると構造が現れる時間です。

セル3が山を越え始めます。

セル2にも壁雲が発生!雲底から離れているほつれた雲がそれ。

セル2とセル3が合体し、RFBが明瞭になりました。空気の流れがよく分かります。

 

 

(Rain free baseから写真右上に伸びている雲が上昇気流の雲ということではありません。)

 

壁雲の後ろに光が差し込み、高コントラストに。

 

セルは自分の場所を通らず北東へ移動していきます。これは構造を楽しむべき積乱雲なのでちょうどいいですね。

 

なんの前触れもなく突風が吹いてきました。そこまで強くなかったのでガストフロントでしょうか。落ち葉が転がっていきます。

 

ついに壁雲が雲底に接続。綺麗なお椀型になり、典型的な壁雲になりました。回転は確認できません。

 

木に隠れてきたので丘の反対側へ移動するとダブルレインボーが現れていました。

 

RFBはきれいに真っ平。今までフランキングラインの下にいたらしいです。

 

典型的なスーパーセルの構造を示していますが、回転が存在せず竜巻注意情報も発表されていないのでただのシングルセルです。下の方にタイムラプス動画を貼ってあります。


雷も散発。どちらも撮れず、今日一眼で撮れた雷は0です。

この上昇気流の雲はしばらく見え続けました。

タイムラプス

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