空の記録-Gallery of Atmospheric Optics

三重県で空を撮っています ときどきビーチコーミングの記事も書きます   当ブログはリンクフリーです

2023/03/01


花粉光環、22°ハロ、上部タンジェントアーク、
46°ハロ、太陽高度約30°の環天頂アーク、彩雲、幻日

22°halo, upper tangent arc 46°halo, circumzenithal arc, parhelia

 朝、典型的な巻積雲の房状雲が見られました。

 

 太陽の方には比較的濃い花粉光環

 

 まるで空が割れたかのような雲もありました。

 

 昼頃の22°ハロ。

 

 

 10時ごろにもまだ花粉光環は継続していました。

 

 12:52に高積雲と巻雲の中間の雲に22°ハロ。

 

 家に帰るとき、空を見るととても明瞭な上部タンジェントアーク!!急いで家に戻りカメ等を持って公園に行きました。

 公園について空を見ると、残念ながらもう消えていました。しかも雲も巻層雲から高層雲に変化しようとしていたので、もう無理かもしれないと思いましたが、さっきの上部タンジェントアークを撮れなかったのが悔しかったので、とりあえず観察し続けることにしました。

 

 一応22°ハロは時々出たり消えたり。スタッキングにはわずかに上部タンジェントアークも写っていました。B-R処理をすると左下に暗帯が見えますが、シミュレーションと比べて、おそらく雲だろうと結論付けました。

 

 40分ほど待っているとだんだん雲が薄くなってきました。どうにかボウズは回避できそうです!

 しばらくして太陽の上の方が輝きはじめました22°ハロと揺れの大きい上部タンジェントアークです!

 

 上を見上げると、気のせいか大きな赤い輪があるような気がしました。46°ハロかも、と思いましたがその時はよくわかりませんでした。スタッキングをするとばっちり46°ハロが写っており、やはりあったことが証明されました。

 太陽高度が約30.2°で、ややカラム配向もあることから上部ラテラルアークも混ざっていると考えられます。



 その時はまだ46°ハロが出ていることを確信できていませんでしたが、この後環天頂アークが現れたことにより、その光の一部によって46°ハロが目立ち、肉眼ではっきり確認できるようになりました。

 環天頂アークは揺れが0°の時、太陽高度が約32.5°以下で現れるとされていますが、この時は太陽高度約30.5°で本当にぎりぎりです。環天頂アークは太陽高度が高くても低くても角度が高くなるので、ほぼ真上に現れていました。環天頂アークはその名の通り天頂中心の環なので、高いと小さくなります。普通環天頂アークを見るために真上は向かないので変な感じでした。

 

 上部ラテラルアークは必ず環天頂アークとくっつきますが、46°ハロは離れることもあります。

 

 

別のスタッキング。本当に小さいです。

 

 高積雲の彩雲と花粉光環のコラボ。今の時期しか見れません。

 

 15:25に再び巻雲が流れてきて、22°ハロと46°ハロをつくりました。スタッキング。

 

 環天頂アークも。

 

 薄いですが46°ハロが大きく現れました。スタッキング。

 

 16時半に環天頂アークが現れました。

 

 

 

スタッキング。

 

 雲が消えたので帰りました。